
青山りょうです。 SPEEDチャンネルではいろいろな番組に出演中です!ある時にはキャスター、ある時にはインタビュアー、またある時にはアシスタントとして、みなさまに競輪の魅力をお伝えするべく日々全国の競輪場を飛び回っています!
これからもよろしくお願いいたします!
和歌山・93期 中野彰人選手
1人目の注目選手は、和歌山93期 中野彰人選手です。
デビューから1年半でS級まで駆け上がり大活躍。脚光を浴び続けた中野選手に待っていたのは落車という恐怖でした。怪我に苦しんだ数年間を乗り越えて中野選手の走りは少しずつ変化を見せています。
今年を振り返っていかがですか?
「2回優勝できたのでいつもよりいいなって感じでした」
9月の共同通信社杯の落車の影響はどうでしょう?
「腕と拳を痛めてしまいました。まだ少し痛いです。昔より落車したら引きずる期間が長くなった気がします。怪我の治りが遅いというか」
競走スタイルも変化してきたように思いますが?
「最近は人の後ろをまわらせてもらうレースが増えました。先行で頑張りたい気持ちはもちろんありますが、今は身体がついていかないというのが正直なところです。勝つために戦法チェンジすることを考えています」
いつ頃からでしょう?
「昨年かおととしくらいの話なんですけど、S級の点数が取れなくて最後の最後に稲毛くんの後ろで優勝してなんとかS級にとどまったということがありました。そのときくらいから考え出したと思います」
ここまで振り返ると怪我が多いですよね?
「前はコンスタントに良い時が続いたんですけど、足の爪がはがれたり、鎖骨を折ったりと怪我が続いたことで調子を崩してしまいました。今思えば、それを言い訳にしてきたってのもあるような気がします」
戦法を変えるというのは勇気がいることだと思いますが?
「そうですね。先行できなくなったから戦法を変えたと思われたくないので、横もできるようにして勝つために戦法を変えるという道を選んだと思ってもらえるようにしないとですね。まだ先行をやめたわけではないですけど!」
競輪選手を目指したキッカケは?
「いとこが自転車の長距離の実業団に入っていて父から高校の自転車部を勧められたことが始まりです。体育学校の自転車部だったので練習が本当にキツかった。死ぬかと思うくらいでした。3年の大会で入賞できたとき選手になろうと決めました」
高校の自転車部に入ってから今日まで、1番ツライと思った時期はいつですか?
「常に…ですかね。何度もやめたいと思ったことがあります。でもやめなかったのは、どっかで競輪が好きだからなんでしょうね。勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい。この気持ちがあるうちは続けると思います」
今の目標は?
「ラインを大事にしたいです。後ろにつかせてもらったらちゃんと仕事をする、前を走るなら安心して任せてもらえるような走りをしたいです。いつも気持ちが入り過ぎちゃうんです。熱すぎて空回りするタイプなんでラインのことを考えて走りたいです」
来年はどんな年にしたいですか?
「S級1班の点数を取れるようにすること。あとはF1優勝と記念の決勝戦を走りたいです」
戦法を変えるというのは大きな決断。とても勇気のいることです。
「勝つために戦法を変えるという道を選ぶ」という中野選手の言葉が印象的でした。再び第一線で活躍する日まで応援しています。ガンバレ中野選手!!
宮城・99期 橋本智昭選手
2人目の注目選手は、宮城99期 橋本智昭選手です。
男気溢れる先行が持ち味の橋本選手は社会人になってから競輪選手を目指した遅咲きタイプ。今年1月からS級を走っています。
S級を走っていかがですか?
「緊張感があり楽しいです」
今年はどんな年でした?
「いろいろ考えさせられることが多かったように思います。ゴリ押しの先行じゃダメだと痛感しました」
課題は見えていますか?
「トップスピードを磨くことですね」
34歳、先行一本で頑張っているのはすごいことだと思いますが?
「そんなことないですよ。同期の猪俣さんなんてもっと年上でもっと強いですから」
先行にこだわりはありますか?
「先行ってラインのために仕事をしやすいんです。できるだけ長く先行で頑張りたいと思ってます」
橋本選手のスポーツ歴は?
「中学のとき野球をやっていました。高校は電気系の学校だったので運動部には入らず電気愛好会みたいなところに所属していました」
なぜ競輪選手に?
「高校卒業後、短大を卒業して電気電波系の会社に就職しました。昔から自転車が好きだったので25歳のときに競輪選手の募集を見てやってみようかなと思い応募しました」
部活動以外で自転車競技をやっていたんですか?
「やってません。自転車が好きっていうのは普通の普段乗る自転車のことです」
タイム出すのも大変だったんじゃないですか?
「想像以上に大変でした。運動神経がいいわけでもなかったので。1年半で受かったのは、ただ、自転車が自分に向いていたんだと思います」
どのようなところが向いていたと思います?
「練習をたくさんできる体力とコツコツ好きなことに打ち込むことができるところです」
今の目標は?
「もっと上で戦える力をつけたいです」
来年はどんな年にしたいですか?
「記念の準決勝まで行きたいです。頑張ればいけないことはないと思ってます」
スポーツ経験はほぼ皆無、25歳からのスタートでS級まで上がってきた橋本選手。どこまで上っていけるのかこれからが楽しみですね。得意の先行を武器にガンバレ橋本選手!!