
青山りょうです。 SPEEDチャンネルではいろいろな番組に出演中です!ある時にはキャスター、ある時にはインタビュアー、またある時にはアシスタントとして、みなさまに競輪の魅力をお伝えするべく日々全国の競輪場を飛び回っています!
これからもよろしくお願いいたします!
栃木・96期 雨谷一樹選手
1人目の注目選手は、栃木96期雨谷一樹選手です。
高校時代、自転車部に入部するとスプリントで頭角を現した雨谷選手。同期同級生の深谷知広選手と共に注目されていました。西の深谷、東の雨谷と言われほどで、ジュユア時代から優秀な成績を残してきました。
リオオリンピックはどんな気持ちで見ていましたか?
「ロンドン、リオと出場できなかったですからね。東京は絶対出たいという強い気持ちでいます」
あと4年ですね。
「もう4年しかないんです。今までと同じじゃダメだとわかっています。もっともっと考えてやっていかないと。そのこともあり、練習は学校でナショナルチームの人とやっています」
自転車競技を始めたキッカケは?
「小・中と空手とサッカーをやっていたんですが、小2の頃から夢は競輪選手になることでした」
なぜ競輪選手だったのですか?
「地元茨城には十文字さんなどスターがいて、活躍する姿を見て育ちましたから。ナショナルチームはカッコいいとずっと憧れでした。卒業文集にも十文字さんみたいになりたいって書いたんです」
高校から自転車競技を始めるとき、なぜ地元茨城ではなく栃木の高校へ進学したんでしょう?
「自転車競技が強い高校に行きたくて、地元の高校よりも県をまたいだ栃木の作新学院高校の方が近かったんです。それでも片道40キロくらいあったので1時間半かけて通ってました」
同期の磯田選手、長島選手も作新学院高校出身でしたよね?
「そうです。3人だったからここまで頑張ってこられたと思います」
師匠の飯島則之選手は厳しいですか?
「デビューしたばかりの頃はかなり厳しかったですが、今は厳しさと優しさで温かく見守ってくれています」
7月からS級1班となりましたね?
「同期の中では遅い方だと思います。それでも少しずつやれている感覚はあるのでこのまま上を目指して頑張りたいです」
今の目標は?
「競技では東京オリンピック出場。競輪競走ではもっと上で戦えるようになることです。今はまだ力の差が大きくて雲の上の存在ですが最終的には深谷と戦えるまでになりたいですね」
競技と競輪競走、二足のわらじを履いて戦うことは体力的にも精神的にも我々の想像以上に大変なことだと思います。4年後、日本代表として戦う雨谷選手の姿が見たいです。夢に向かって頑張れ雨谷選手!!!
熊本・99期 本郷雄三選手
2人目の注目選手は、熊本99期本郷雄三選手です。
4月の熊本地震により家が半壊。地震後はしばらく練習どころではなかったそうです。約4ヶ月が経ち、まだまだ以前と同じ状態にはほど遠いですが再び練習を始めた本郷選手。7月から2度目のS級に挑戦しています。
2年ぶりにS級を走っていかがでしょう?
「まだまだ力の差を感じます。もっと頑張っていかないとですね」
前回S級に上がったときと違いはありますか?
「あります。前回はいろいろあって気持ちが切れていました。このまま選手を続けて行くべきなのか悩んでいた時期だったんです。今は気持ちで走れていますし、あの時辞めなくてよかったと思っています」
練習はどなたとやっていますか?
「松川高大くんと野口大誠くんです」
本郷選手は水泳をやっていたんですよね?
「はい。4歳から高校卒業した年の国体まで続けていました」
なぜ水泳から競輪へ?
「水泳だと生活していくのは難しいですからね。悩んでいる時期に高校の同級生が競輪学校の試験を受けると聞いて自分もやってみようと思いました」
競輪選手になってどうですか?
「やったらやっただけ成果がでるのでやりがいがある仕事だと思っています」
同期の活躍はどう写っていますか?
「竹内くんは強いですし、郡司くんも特別で2着。みんなすごいけど負けてられないですね」
今回の目標は?
「函館記念は2次予選で負けてしまったので、1戦1戦に集中して勝ち上がりたいと思います。力を見せられるレースをしたいです」
熊本地震は過去の話ではありません。なかなか元の生活に戻れないという中で、今も前を向いて戦い続ける本郷選手の気持ちの入った走りは見る人々の心に訴えかけるものがあると思います。明日から4日間、熱いレースを見せてほしいと思います!がんばれ本郷選手!!
次回は8月26日川崎F1シリーズからお届けします。お楽しみに!!