Jan Jan Talk by Ryo Aoyama

宮城・107期　阿部拓真選手

1人目の注目選手は宮城107期の阿部拓真選手です。

今年６月に特別昇級。Ｓ級に上がってから走ったF1戦ではほぼ決勝まで勝ち進み、力強いレースを見せてくれています。

Ｓ級を走っていかがです？
「やっと慣れてきたところです。隙を見せたらダメだなって。レース中はほんと一瞬一瞬が大事なので気を緩められません」

挑戦者の立場から少しずつ周りの目も変わってくるころかと思いますが？
「そうですね。好きにやらせてもらえないレースが増えました。でも、それを乗り越えてこそだと思っています。警戒された中で勝てなければ上のランクでは戦えないのでもっと上にいけるよう今が正念場です」

107期は強い選手が多いですよね？
「常に刺激をもらってます。同期が強いのは自分にとってプラスなことです。自分の成績に簡単には満足できませんから」

競輪選手を目指したキッカケは？
「ずっとサッカーが好きでやってたんですけど、中学のときに両親からいろんな仕事があることを教えてもらいました。競輪選手というのがその中のひとつで興味を持ち、高校に自転車部があったのでやってみることにしました」

競輪選手の他には何か気になる職業はありました？
「当時はなりたいな～くらいの軽い気持ちでしか考えてなかったので、競輪選手か消防士がいいなって思ってました。この職業を選んだのは正解だったと思ってます」

高校卒業後は進学したんですよね？
「高校の自転車部の監督の薦めで法政大学の自転車部に入りました。大学ではそこまでの成績を残すことができなかったんで、本当に選手になっていいのかと揺らぐ部分はあったのですが挑戦してみようと競輪学校の試験を受けました」

デビューから２年と少しが経ちましたが、今の位置はどうですか？
「自分では出来過ぎだと思ってます。満足してるわけじゃないけど思ってたよりやれているという感じです」

記念は３回目ですね？
「二次予選をしっかりクリアできるように頑張ります」

今の目的は？
「大きな目標を立てるタイプではないので、ひとつひとつ目の前のことをクリアしていきたいです」

まだまだ伸び代は無限大。同期の活躍を力に変えて、さらに大きく羽ばたいてほしいです。まずは今回の千葉記念でアピール！ガンバレ阿部選手！！

岡山・97期　工藤文彦選手

２人目の注目選手は岡山97期の工藤文彦選手です。

７月から自身３度目のＳ級に挑戦している工藤選手。競走得点を１０２点まで上げて好調を維持しています。

前走から１週間くらい空きましたがどのようにすごされました？
「ゆっくり休んできました…と言いたいところですが、しっかり練習してきました」

今期はＳ級１班を目指せる点数ですね？
「１０２点っていうのは過去最高だと思います。でも、意識はしていません。意識すると走りが小さくなってしまうので。結果として１班取れたらいいなって思ってます」

調子を上げてきた要因って何かあります？
「体力的なものですかね。スピード練習をするようになってスピードメーターのスピードも上がったので。あとは厳しい先輩たちのおかげですね（笑）」

練習を変えたということですか？
「はい。3ヶ月くらい前から練習を変えました。変えるのって勇気いるんですけど、変えないままいたらＳ級とＡ級をいったりきたりのエレベーターだし、ひと勝負かけてやってみました」

競輪選手を目指したキッカケは？
「中・高と陸上をやっていたんですけど、陸上の雑誌に適性試験の案内が載ってたんです。それでやってみようと思いました」

自転車に乗り出してどうでした？
「いやぁ～、そりゃ大変でしたよ。陸上と違ってみんなで走るじゃないですか。競輪学校入って半年はウォーミングアップの周回練習にもついていけなかったですからね」

選手になって８年目、今の目標は？
「優勝してセブ島へ行くこと！セブ島の本を読んでモチベーション上げてます」

優勝したら師匠（筒井敦士 岡山85期）の得意技を工藤選手もやってくれますか？
「まだ早いですね（笑）記念で師匠とワンツー決めて、師匠の得意なイナバウアーを２人でやれたらいいですね」

筒井師匠談
「工藤君は岡山で練習1番強いです！（笑）トレーニングチャンピオンです。もっとレース強くても不思議ではないんですがね〜」

思い切って練習を変えたことが良い結果に繋がった工藤選手。このまま調子上向きでＳ級１班まで駆け上がってほしいです！ガンバレ工藤選手！！

次回は11月９日平塚F１からお届けします。お楽しみに！！