１人目の注目選手は広島109期の竹内翼選手です。
元プロサッカー選手でファジアーノ岡山に在籍していた経験を持つ竹内選手は、昨年7月に競輪選手としてデビュー。年末に特別昇班を決めてわずか半年でS級まで駆け上がりました。
今回がS級7場所目となります。ここまで振り返っていかがですか？
「だんだん慣れてやっと自分の走りができるようになってきました。思っていたより早くS級を走れていることで良い経験が積めています」
サッカー時代に在籍していた岡山での記念も走りましたね？
「玉野は準地元だと思って走りました。サッカー時代のサポーターも競輪場まで応援にきてくれて嬉しかったです。サッカーでは悔しい思いをしました。見返してやるという気持ちとサッカーを続けてきたから今があるという気持ちがあります。チームの活躍はいい刺激になるし、負けてられないなと思います」
サッカーから、なぜ競輪だったんですか？
「高校のときのトレーナーにサッカーより競輪の方が向いてると言われたのがずっと頭の片隅に残っていたんです。サッカー選手から競輪選手になった河野淳吾さん（神奈川99期）をたまたま監督が知ってて紹介してもらったのがキッカケです」
競輪選手はどうですか？
「サッカーから転向して自転車の扱いに苦労しました。ここまで運良く順調にこられたけど、これからが勝負。本当の実力が試されると思います。サッカーでやってきたことを生かしてやっているつもりですが正解かはわかりません。まだ半年、始まったばかりですから」
ルーキーチャンピオンレースも控えていますね？
「結果より内容にこだわるレースをしたいです。小さいレースにならないよう、自分のレースができるよう頑張ります」
競輪学校時代は在校42位だったのもそういう理由ですか？
「学校ではとにかく順位より先行を意識して走りました。師匠からもそう言われてました。先行回数は1番多かったと思います」
今の目標は？
「年末のヤンググランプリに出場することです。そのためにもF1優勝と記念で勝ち上がれるよう頑張ります。中四国は先行選手が少ないので先輩に安心して前を任せてもらえるような先行選手になりたいです」
サッカー選手から競輪選手へ。悔しい思いをした分、二度目の挑戦にかける思いはひとしおでしょう。まだ、半年。これからどこまで強くなるか、竹内選手の走りに期待です。ガンバレ竹内選手！！
埼玉・97期 久木原洋選手
２人目の注目選手は、埼玉97期の久木原洋選手です。
昨年はA級ながら抜群の成績を残し、今年の1月から三度目のS級に挑戦中です。
久しぶりのS級戦はいかがです？
「厳しいですね。年末にノロウィルスにかかり、そのあとインフルエンザもらっちゃって。2月に入ってからは腰をやっちゃいました。脚の調子は良いんで残念です」
昨年はずっと成績よかったですもんね？
「そうなんですよ。A級落ちる前に身体を絞って昨年はA級優勝6回と今までで1番成績よかったんでいい感じでS級に上がれたはずなんで悔しいです」
だいぶスリムになられましたよね？
「ピークより16kg痩せました。大ギアに合わせて体重増やしたんですけど、ギア規制もあったのでおととしの11月くらいから本格的に体重を落としました。練習と食事制限だけで半年くらいで96キロから80キロまで落ちました」
腰痛は持病ですか？
「腰痛持ちではないんですが、少し捻ったら痛みが出てしまいました。早めに治ってくれるといいんですけど。暖かくなってきたら変わるかもしれませんね」
競輪選手を目指したキッカケは？
「小2～大学３年の途中までサッカーを続けていました。大学の先輩に競輪選手がいることをコーチから聞いてやってみたいと思ったのがキッカケです」
サッカーやっていた人は競輪向きだと思いますか？
「そう思います。自分は足が早かったので向いてると言われました。サッカーは持久力や瞬発力が必要なのでそういう点では競輪向きだと思います」
競輪という道を選んだこと、どう思ってます？
「正解だったと思ってます。思い描いていた通りの生活ができているし、自分のペースで練習できるのが合っていると思います」
今の目標は？
「来期S級の点数を取ることと、しっかり体調を整えることです」
好調のままS級に上がり、ここからというところで体調不良。悔しい思いを乗り越えてまた力強い走りを見せてほしいです。ガンバレ久木原選手！
