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こんにちは!
青山りょうです。
SPEEDチャンネルではいろいろな番組に出演中です!ある時にはキャスター、ある時にはインタビュアー、またある時にはアシスタントとして、みなさまに競輪の魅力をお伝えするべく日々全国の競輪場を飛び回っています!
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前回注目選手の結果 京王閣競輪場「FI L新橋カップ&スポニチ杯」

秋田 97期 根本 哲吏  根本 哲吏
239
東京 106期 高木 真備 高木 真備

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2015年8月28日



愛知・101期 近藤龍徳選手



1人目の注目選手は2回目の登場!! 初日9Rを走る愛知101期の近藤龍徳選手です。






 

先日、函館競輪場で開催されたサマーナイトフェスティバルで優勝を果たした近藤選手。昨年のヤンググランプリに続き、早くも2度目のGⅡ制覇となりました。大舞台に強いという印象の近藤選手ですが、実はFⅠでの優勝経験がなく、記念の決勝進出もまだ一度もないということを知って驚きました。今回がその最初になるかもしれませんね。

 

サマーナイト優勝おめでとうございます。どう感じていますか?

「素直に嬉しいです」

 

ゴールした瞬間、何を思いました?

「優勝、お、おれ?!って思いました(笑)」

 

3日間振り返っていかがですか?

「初日に初めて浅井選手の後ろを回らせてもらったんですけど、想像以上にすごかったです。でも、そこでついていけたことでかなり自信になりました。この3日間でだいぶマーク屋のイメージがついたんじゃないかなと思っています。良いマーク屋というのは、しっかり自分の仕事をするということだと思うので、これからさらに頑張ります」

 

ヤンググランプリとサマーナイトフェスティバル、どちらもGⅡの格付けです。どちらの方が喜びが大きかったですか?

「どちらも嬉しかったですが、サマーナイトですかね。ヤンググランプリはトップ選手がいないですから」

 

ご自身で考える近藤選手の強さの秘密はなんでしょう?

「自分が強いなんて思ったことないです。恵まれているだけですよ」

 


中部の先輩、山口幸二さんに近藤選手についてお話を伺うと、

「近藤選手はこれまで一通り中部の強い選手の前で走ってきました。記念の準決勝など、自分が絶対に勝ちたいと思うような場面でも先輩の前をまわってきました。そのことが今回の優勝に繋がったと思います。ただ単に恵まれたというだけで簡単に優勝できるものじゃない。今までやってきたこと、その積み重ねが自分に返ってきたということでしょう」と話してくださいました。

 

次の目標は?

「FⅠ初優勝です(笑)」

 

今回の小田原記念は、近藤選手の走りに注目が集まると思いますが?

「プレッシャーはもともと感じないタイプなので、変わらず走ります」

 


インタビューの中で、実は近藤選手には腎臓がひとつしかないと知りました。そのためハードな練習をすると高熱が出てしまうそうです。調整しながらの練習は、きっとわたしが考える以上に大変なことなんだろうと思います。身長165.5cm、体重56kgという小柄な身体で力強いレースを見せてくれる近藤選手から今後も目が離せません。


初日9Rは近藤選手に注目です!

 

 



 




島・98期 藤岡隆治選手




2人目の注目選手は、初日5Rを走る徳島98期の藤岡隆治選手です。





 

師匠は米澤大輔選手。同門には山形一気選手などがいます。30歳で選手を目指し、33歳で競輪選手になった藤岡選手にお話を伺いました。

 

デビューして6年目。どう感じていますか?

「まだまだこんなもんじゃないと思っています」

 

初めてS級に上がったときと比べて今はどうでしょう?

「気持ち的には最初の頃より余裕があります。S級に上がったばかりの頃はとにかく勝てなくて焦っていました。すぐにマーク屋になる気はなかったので、とにかく逃げようと腹をくくってからは勝てるようになってきました」

 


昨年6月にはS級初優勝もありましたね?

「苦しかった時期があったので、ものすごく嬉しかったです。あれから1年経ちましたが、最近、少しずつ調子が戻ってきました」

 

調子は上向きということですね?

「はい。練習では調子良いので、それをレースで出せるようになれば結果がついてくると思っています」

 

33歳で選手デビューは遅い方だと思うのですが、選手になる前は何をされていたのですか?

「サラリーマンです。業務用エアコンや冷蔵庫の取り付けをやっていました」

 


スポーツはされていなかったのですか?

「趣味でボディービルをやっていました。身体を鍛えるのが好きだったので」

 

そこからなぜ競輪選手を目指すことに?

「競輪が大好きな友人がいまして、その人に脚が競輪選手っぽいと言われたのが始まりでした。そこから自分でいろいろ調べてチャレンジしてみようと思いました」

 


やはり30歳から競輪選手を目指すというのは大変でしたか?

「そうですね。最初は仕事をしながら合間に練習するものだと思っていたのですが、師匠から、そんなに甘い世界じゃない。本気なら面倒みるから、仕事を辞めてからこい。と言っていただき、仕事を辞めて選手を目指すことにしました。3回目の試験で競輪学校に合格したので、それまでの間、収入もなくて妻には苦労をかけたと思います」

 

選手になって良かったですか?

「元々、身体を動かすのが好きだったので、自分に合っていると思います」

 

今の目標は?

「同じ徳島の同期に原田研太朗君がいるんですけど、GⅠで活躍する姿を見て自分も負けていられないと思いました。原田君は良い目標であり、ライバル。まずはGⅠに出て、少しでも彼に近づけるよう頑張ります」

 


熱い思いを丁寧な言葉で伝えてくれた藤岡選手。遅咲きのヒーローは、ここ小田原でどんなレースを見せてくれるのでしょうか。



初日5Rは藤岡選手に注目です!




次回は9月7日小田原競輪場F1レースからお届けします。お楽しみに!!


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