京都・105期 畑段嵐士選手
1人目の注目選手は、京都105期の畑段嵐士（はただん ）選手です。
2014年の7月にデビュー。昨年12月に特別昇級を決めてS級へと一気に駆け上がりました。今年はすでにＧⅠを2回走っており、3度目の挑戦となります。
昨年はほぼA級にいて今年3月の日本選手権に出場したというのはすごいと思うのですが？
「ルーキーキャンピオンとレインボーファイナルがあったおかげです」
過去2回のＧⅠを振り返ってどうでした？
「流れも見えていなかったし、冷静に走れてなかったと思います。何より、トップクラスの方々との脚力の違いを痛感しました」
3度目のＧⅠですね？
「緊張はしてないです。まずは初日をしっかりクリアすることだけ考えます」
前走富山ＦⅠは惜しかったですね？
「決勝2着でしたが小倉さんが強かったです。それでも、いい形で今回入れたと思います」
高校でロードを始めたキッカケは？
「小中と野球をやっていたんですが、団体競技より個人競技の方が向いてると思ってました。自転車を選んだのはたまたま入った高校の自転車部が強くて、自転車部だった近所のお兄ちゃんに誘われたからです」
強豪の自転車部に入ってどうでしたか？
「自転車部目当てでわざわざ他県から受験してくる人もいたくらいなのでキツかったです」
競輪選手を目指したのはいつ頃でしょう？
「大学でもロードを続けていたのですが、大学１年の途中で競輪という道を考え始めました」
この道を選んだ理由は？
「単純にトラック競技の方が楽しいと思ったからです。短い時間に濃い勝負が凝縮していますから」
デビューから２年が経ちました。どう感じてますか？
「デビューの頃、３年以内にS級に上がるという目標を立てていたので予定がいいふうに狂って嬉しいです」
練習は誰と？
「京都の先輩方にアドバイスをいただきながら基本自分で考えてやっています。早朝練習でバンクに入ると川村晃司さんがいることが多いので一緒にやらせてもらってます」
京都には強い先輩がたくさんいると思いますが？
「みなさんレースだけでなくほんとに全てがすごいです。京都はすごく環境もいいし、雰囲気もいい。先輩方の前を走れるように頑張ります」
若手の中でこの人には絶対負けたくないってありますか？
「自分は自分だと思ってます。でも、本音は誰にも負けたくないですね（笑）」
普段はクールな印象ですがたまに見せるお茶目な一面が素敵でした！
デビュー２年目にして3度目のＧⅠに挑みます。将来はタイトルホルダーになりたいと話してくれました。このまま順調に階段を駆け上ってほしいです。ガンバレ畑段選手！！
千葉・94期 加賀山淳選手
2人目の注目選手は、千葉94期の加賀山淳選手です。
競輪界一高い男、加賀山選手の身長は192cm。その恵まれた体格は検車場のどこににいても見つけられるくらいです。
全プロの1000m独走で第３位。デビュー９年目にして初めてＧⅠの切符を掴みました。
ついにＧⅠですね。
「競技のおかげです」
もともと自転車競技はやってなかったですよね？
「やってません。中学〜大学までバスケをやっていました」
競技でいい結果が出た要因は何だと思います？
「これまで競技用の自転車を持っていなかったんですけど、手に入れたのでパーツを揃えて半信半疑のまま地区プロに挑みました。そしたら結果が出て、全プロでもタイムが出た感じです。パワーマックスとか固定されたものはもともと得意でした。競技用の自転車は鉄の自転車より力が伝わりやすいので身体の大きい自分に向いてるんだと思います」
バスケをやっていて、そこからなぜ競輪選手になろうと思ったんですか？
「順天堂大学というスポーツが盛んな大学だったんですけど、大学１年のときの授業でパワーマックスに乗ったんです。そのときの値が良くて向いてるみたいなことを言われたのを頭の隅で覚えていて、大学３年のときに真剣に競輪選手の道を考えました。競輪選手は職業として成り立っていると思ったからです」
デビューから８年が過ぎました。ここまでつらい時期はありましたか？
「そんなにつらいと落ち込むタイプではないです。骨盤骨折して5ヶ月入院したときも、痛かったけどまずは休んで治してからだと割り切れていました。治って今また走ってるわけだし何とかなるもんです。練習は苦しいけど苦ではないです。どちらかというと好きな方だと思います」
明日は特選スタートですね？
「単騎なので気負わず走ります」
今回の目標は？
「ここで走ることで何か得るものがあるよう、無駄にしないよう走ります」
これからどんな選手になっていきたいですか？
「競輪が好きなんです。だからもっともっと強くなる努力をしたい。自力を主体にいろんな攻め方ができるようになりたいです」
大学時代はお菓子作りが趣味だったという可愛らしい一面を持つ加賀山選手。ちなみに得意なのはティラミスだそうです。
明日は特選スタート、チャンスをモノして決勝まで勝ち進んでほしいです！ガンバレ加賀山選手！！
次回は10月14日千葉記念よりお届けします。お楽しみに！！
