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こんにちは!
青山りょうです。
SPEEDチャンネルではいろいろな番組に出演中です!ある時にはキャスター、ある時にはインタビュアー、またある時にはアシスタントとして、みなさまに競輪の魅力をお伝えするべく日々全国の競輪場を飛び回っています!
これからもよろしくお願いいたします!

前回注目選手の結果 川崎競輪場


京都 105期 小笹隼人 小笹隼人
3897
大阪 101期 大竹歩 大竹歩
2397

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2016年5月16日




宮城 ・92期 安部貴之選手



1人目の注目選手は、宮城92期の安部貴之選手です。




 



安定した成績をキープしている安部選手。昨年はグレードレースを5回、今年も日本選手権を2回走りました。4月の京王閣で落車がありましたが大きな怪我もなく影響はないそうです。

 

今年、2回のダービーを走っていかがでしたか?

「1着は取れませんでしたが、着以上の内容だったと思います。普段こういう感覚はほとんどないんですけど、今、ちょっといいかもって時期なんです」

 

好調の要因は?

「大きく練習環境や内容は変えてないんですけどね。今回、川崎に入る前に小松崎さんや菅田壱道君といわき平で合宿に参加して、いい練習ができました」

 

高校で自転車競技を始めたキッカケは?

「同級生だった荻原尚人(宮城89期)くんに誘われたのがキッカケです。サイクリング程度の軽い気持ちで入ったら練習とかキツくて、正直やるまで舐めてました(笑)」

 

そこから選手を目指したのは?

「高校3年のときに競輪選手になりたいと思い、競輪学校の試験に向けて本腰を入れて練習を始めました。そのままでは受からないとわかっていたので必死で頑張ったんですけど、受かるまでには4年かかりました。あの4年間は暗黒の時代ですね」

 

挫折しそうになったことは?

「ありました。2回目の試験のときはタイムが出ていたのにダメでもうあきらめようかと悩みました。でも、こうして選手としてやっているとあのときあきらめずに踏ん張ってよかったと思います」

 

大舞台で活躍している同期の選手を見てどう感じますか?

「活躍している人はそれなりの努力をしてますから嫉妬よりも尊敬がデカイです。木暮くんとかは学校のとき同じ班だったんですけどやっぱりすごく真面目に練習してるんですよ。学校出てからもずっと自転車乗ってると言ってましたし。三谷くんとか山田くんとか他にも活躍している人はやっぱり真面目に練習している人だと思います」

 

来期もS級1班が決まっていますが、今の目標は?

「まだグレードレースで1着を取れていないので1着を取ること。それから、年間通してGⅠに出ることです」

 

安定した成績は今までの努力が実を結んだ結果なのでしょう。決して背伸びをせず、目の前の目標を確実にこなしていく方なのだろうと感じました。明るい性格もまた魅力のひとつですね。今後も安部選手の活躍に期待したいと思います。

初日11Rは安部選手に注目です!!

 


 






高知・98期 掛水泰範選手


 

2人目の注目選手は、高知98期の掛水泰範選手です。




 



消防士から競輪選手へ転身した掛水選手。持ち前のダッシュ力をいかした外連味ない先行が目立ちます。

 

元消防士ということですが自転車を始めたキッカケは?

「高校に入ってから何カ月かは部活に入っていなかったんですけど、おじいちゃんが競輪が好きで勧められて自転車部に入りました」

 

始めた頃はどうでした?

「自転車競技の経験がなかったので、思ってたより自転車って難しいと思いました」

 

いつから消防士を目指したんですか?

「あんまり覚えてないんですけど、小さい頃からパイロットか消防士になりたいって書いていたみたいです。高校卒業して専門学校に行って勉強して20歳のときに消防士になりました」

 

消防士からなぜ競輪選手に?

「自転車を再び始めたのは消防士として体力作りが目的でした。高校のときの同級生が選手になって頑張っている姿を見たことで自分も挑戦してみたいと思ったんですね。97期で落ちて2度目の試験で受かりました」

 

夢だった消防士を辞めて競輪選手になるというのは大きな覚悟のいることだと思いますがご家族の反応は?

「両親は始めは反対していましたが、今はレースを見たりして応援してくれていると思います。選手になる前におじいちゃんが亡くなってしまったのが残念です」

 

競輪選手になって何か変わったことはありますか?

「昔みたいに走れなくなりました(笑)競輪選手は使う筋肉が違いますからね。厳しい勝負の世界ですが、頑張れば上に上がっていけるところにやりがいを感じてます」

 

4月に地元記念を走ってどうでした?

「地元記念なので勝ち上がりたかったんですけど通用しなかったです。力の差を感じました。まだまだやるべきことがたくさんありますね」

 

師匠の野本順三選手に掛水選手について伺いました。

 

「基本、普段は大人しいですが芯のある選手です。

レースではラインを大事にし先行するのですが、ダッシュが良いのでうしろが離れることが多いです。ダッシュを生かしたレースをすればS1には直ぐにでも上がれる素材を持った選手です!

良く相談にもくるし練習も真面目。もうひと頑張りすればS1定着できると思います。

掛水の負けレースをみると人の良さがでてます。それも掛水らしいですが、一着を常に狙う選手になって欲しいです!」

 

最後に、

競輪選手という道を選んでよかったですか?

「よかったと思っています。1回しかない人生だから、守らず楽しいと思えることをしていきたいです」

 

師匠も太鼓判を押す掛水選手。これから益々の活躍が楽しみですね。

初日8Rは掛水選手に注目です!





次回は5月27日宇都宮記念からお届けします。お楽しみに!!

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