静岡・105期 渡邉雄太選手
１人目の注目選手は初日７Rを走る、静岡105期 渡邉雄太選手です。
105期でS級1番乗りですね？
「はい、嬉しいです」
デビューから意識していましたか？
「１番とかは特に意識していなかったです。でも、特進できれば…と思っていました」
周りからは何か言われましたか？
「おめでとうって言ってもらいました」
前走、取手記念で初めてS級を走ってみていかがでしたか？
「雰囲気が違うなって感じました。初日はダメだったけど、2日目からは逃げられたしそういう意味では良かったかなと思います。でも、もっとできたんじゃないかとも思っています」
課題は見つかりましたか？
「もっともっと練習しなきゃと思いました」
レースについて師匠（叔父・渡邉晴智選手）から何か言われましたか？
「いいえ。レースを見て何か言われることはありません。ひとつだけ言われているのは《脇本さんみたいに走れ》ということだけです」
競輪選手を目指したキッカケは？
「父が昔、競輪選手を目指していたことがあって、小さい頃から選手になることを勧められてきました。気づいたら自分でも選手になりたいと思っていました。高校で自転車競技を始めるまでは、自転車に乗ったりはしていなかったです」
将来はどんな選手になりたいですか？
「太田真一さんがグランプリで逃げ切ったレースを父と見ていたんですが、すごくインパクトがあって、こういう選手になりたいって思いました」
S級に上がった今の目標は？
「来年の静岡ダービーに出ることです。残り約半年で賞金を稼いだら出られるって言われたので」
無口な印象の渡邉選手ですが、内に秘めた闘志は計り知れません。
日本選手権に出場するには1年間の獲得賞金が1800万円くらい必要です。選考期間は残り半年を切っており、簡単なことではないですが、ぜひとも夢を叶えて欲しいと思います。
初日７Rは渡邉選手に注目です！！
神奈川・101期 巴直也選手
2人目の注目選手は初日８Rを走る、神奈川101期 巴直也選手です。
巴選手は今年１月、四日市で落車し鎖骨骨折。
3ヶ月治療に専念して4月から復帰しました。
復帰から4場所走っていかがですか？
「徐々に良くなってきていると思います。練習では良いときのタイムも出ています」
落車に苦しめられることが多いですね？
「選手になってからもう4回落車しています。怪我のせいでレースに参加できず、たぶん同期の選手より１年くらい走っている期間が短いと思います。鎖骨骨折が多くて、ボルト・プレート・バンド、ひと通り経験しました。最近は鎖骨を怪我した神奈川の選手から、質問の電話がかかってきたりしますよ」
落車後は走り方に変化が出たりしますか？
「復帰2場所くらいはやっぱり少し恐怖感があります。今は慣れてきたところです。対策としては、これはもう走り慣れるしかないと思っています。今の課題は、練習で出せる力をレースでも出すということです」
どなたかにアドバイスをもらったりしていますか？
「最近は松谷さん（松谷秀幸選手）からアドバイスをもらったり、練習に呼んでもらったりしています。松谷さんとは、同じタイミングで落車があったりしたんですけど、気持ちが全然折れない人なんです。すごい人が身近にいるので励みになります。前走から松谷さんに借りたフレームを使っています」
高校で自転車競技を始めたキッカケは？
「大西健士さんのご家族と自分の家族が偶然同じ職場で働いていて、自転車競技が面白いと聞き自転車部に入ることを決めました」
競輪選手を目指したのは？
「大学でも自転車競技を続けました。大学3年で進路を決めるときに一般企業への就職も考えたのですが、悩んだ末に選手になろうと決めました。高校の自転車部時代に、違う高校の同級生だった佐藤龍二くんや小原太樹くんが競輪学校に一発で合格していたことも決め手のひとつでした」
今の目標は？
「ずっとGⅠに出たくて頑張ってきました。今年は寛仁親王牌に出場できそうだったのに、出走本数が足りずダメ…。S級1班の点数がとれるように頑張ります」
将来はどんな選手になりたいですか？
「先行で南関東を引っ張ってける選手になりたいです」
憧れの選手はいますか？
「引退してしまったんですけど、クリス・ホイ選手です。力でねじ伏せるところ、圧倒的な力が魅力的でした」
落車のせいで思うような練習もできず、苦しい思いや悔しい思いをたくさんしてきたでしょう。その気持ちがいつか大きな力に変わると信じています。
初日８Rは巴選手に注目です！！
次回は７月８日前橋記念からお届けします。お楽しみに！！
