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2008年2月 9日 松本浩之

思い出したことと思ったこと

競輪TV!スピードチャンネルの番組キャスター松本浩之の記事

 今から5年前の話です。

 サッカーの公式試合での出来事でした。Aチームの選手が試合中負傷したことを受け、Bチームは攻撃をやめボールを外に出し、試合を止めました。

 Aチームの選手はそのフェアプレイにこたえるため、Bチームのキーパーにボールを返そうとしました。が、Aチームの他の選手がそのボールを途中でカットし、何とそのまま攻撃に!ボールを返してもらえるものだと思っていたBチームの選手は対応できず、そのままAチームが得点を決めてしまいました。

 それを受けてAチームの監督は、「フェアプレイ精神に欠ける」として、自らのチームの選手にプレーをやめさせ、Bチームに「故意に」得点を与え、スコアをタイに戻してから改めて試合が再開されました。

 この一連のプレーは、サッカー界において「フェアプレーとして行われるべき」「サッカーの観点では問題なし」とされ、両チームに制裁などは行われませんでした。

 
 しかし、この試合がゴール数を当てるサッカーくじの対象になっていたことが事態を複雑にしました。本来であれば入らなかったかもしれない点により、65口に200万が払われる可能性があったものが、実際には当選4口、配当3000万超という結果になりました。

 もし、サッカーにそれほど詳しくない人がたまたまくじに参加し、65口の方に入っていたとしたらどういう気持ちになっていたでしょう?「200万を返せ!」と思うだろうし、「やってられない」と思うのが素直な感想ではないかと思うのです。(いや、サッカーに詳しくても当然腹立たしい思いはあるでしょうが。)

 重勝式車券が導入されることで、新規のファンが増えることは間違いないでしょう。それが競輪人気復活につながればそれは素晴らしいことです。

 その一方で、「サッカーの世界では当然」ならぬ「競輪の世界では当然」のことが理解してもらえず、現場に混乱が生じたり理不尽な罵詈雑言が飛び交うという事態は避けなければいけないと思います。

 キャスターとして仕事をさせていただく以上、不要な煽りやあいまいな知識などで混乱させないようしっかり勉強して、これからは細かなミスもないようにしていきたいと改めて思った冬の夜でした。

投稿者: 松本浩之 |  ▲画面上へ